北黄金の丘

伊達市の南方に北黄金(きたこがね)地区という丘陵地帯がある。牧場が広がり、高台から

は残雪の山や噴火湾越しに駒ケ岳や連なる山並みが望める気持ちのよい場所である。

噴火湾の向こうには、狩場山系のまだ雪が残る山並みが見える。

丘陵の向こうに羊蹄山と有珠山が望める。

少しアップしてみると、昭和新山や洞爺湖の中島の一部が望める。

カラマツが少し芽吹いてきた防風林のある牧場では、牛が草をはんでいる。


北黄金貝塚という縄文遺跡が近くにある。 北海道の他の地域や北東北の遺跡群と共に、ことしユネスコ(イコモス)の世界遺産審査の 予定であるが、コロナ騒ぎでどうなることか?

5000 年前ころの縄文時代には、気候が温暖で海がいまよりもっと内陸まで来ていたという。 当時は海と森が近くにあって採集生活をするには便利な土地であったのだと思う。 北黄金の丘の道を走ってくると、路傍の笹やぶにオオバナノエンレイソウが少しまとまっ て咲いている場所がある。伊達の近辺では、オオバナノエンレイソウはほとんど見かけない ので貴重な場所だと思っている。


隣にコジマエンレイソウ(濃いえんじ色)が一緒に咲いているのも珍しい。

伊達に戻る途中で稀府(まれっぷ)の馬の牧場に寄ってみた。


馬の牧場の奥の方では重機が入って整地をしていた。その脇に大きな樹が並んでいる。星霜 を積み重ねてきている樹々なので、このまま残って欲しい。


北黄金・稀府を巡ったのは、2020 年 5 月 7 日。最後の稀府の樹を撮影したのは、5 月 4 日。

This was written by Ikeda.

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